「アンダーバスト」は、女性の乳房の丁度下の部分で、バストの膨らみが消え、胸とほぼ同じ状態になる位置で、胸囲を測定した数値である。「トップバスト」は、乳房のもっとも高い2つの点(つまり、乳首)を通過して、胸囲と同様な測定法で、乳房を包んだ胸まわりを測定した数値を指す。トップバストとアンダーバストの差の数字を、「カップ・サイズ」とも言う。サイズは普通、A、B、C等の記号で示されるが、これらのサイズを決めるのは、実は、トップとアンダーの差の数字としてのカップ・サイズである。
カップ・サイズは、Aから始まり、2.5cm刻みで、B、C、D、Eとアルファベット順に名称が与えられている。Aカップは、トップとアンダーの差が10cm の場合を標準に取っている。逆にAよりも小さなカップサイズは、-2.5cm刻みで、AA、AAAなどの名称が与えられている。
カップサイズ記号と、数字でのカップサイズの対応は次のようになっている。
AA(7.5cm)、AAA(5cm)……
A(10cm)、B(12.5cm)、C(15cm)、D(17.5cm)、E(20cm)、F(22.5cm)、G(25cm)、H(27.5cm)、I(30cm)……
以前の日本の女性は、体格に相応しバストサイズも小柄であったとされていたが、近年はバストの発達の進んだ女性も多く、Dカップ、Eカップも珍しいことではなくなってきた。だが、Gカップ以上のカップサイズとなると稀である。ちなみに日本で市販されているブラジャーはIカップまでである。
ブラジャーの基本タイプは、このカップ記号(カップ・サイズ)と、アンダーバストの数字で決まる。
またアンダーバストのサイズは、オーダーメイドでない限り、普通に市販される既製品は、65cm、70cm、75cm、80cm のように、5cm刻みとなっている。しかし、実際にはアンダーバストの数字は個人差があるため、必ずしも70cm、75cm というような、ぴったりした数字ではない。
これはカップサイズでも同様であるが、カップサイズは2.5cm 刻みであり、また、A、B、C等のカップサイズ以外に、「カップ形状」というヴァリエーション要素があり、メーカーごとで、あるいは同じメーカーでも製品シリーズで違う「形状」になっているのが普通で、選択すれば、適合したカップを探すことはそれほど困難なことではない。
しかし、アンダーバストの場合は、5cm 刻みに限られたものが市販されており、個人によって形状に差のあるバストに比べ、アンダーバストとは端的に「胸囲」であるからして、アンダーバストの数字はバストの形状等とは無関係である。アンダーバストの調節には、先に述べたブラジャーの要素である「ホック」部分が用いられる。ホックは、1cm 間隔ほどで、普通3列、または2列に並んでおり、ホックの固定位置を選ぶことで、ある程度の調節が可能となっている。
こうして、ブラジャーの基本的な種類とサイズは、カップサイズ記号に、アンダーバストの数字を付け加えることで表現される。
A65、B65、C65、D65、E65……
A70、B70、C70、D70、E70……
A75、B75、C75、D75、E75……
A80、B80、C80、D80、E80……
……
上記が標準的な日本国でのブラジャーのサイズの表記法であり、これらがブラジャーの基本的な種類、サイズに基づくヴァリエーションである。
なお、日本に輸入される事の多いアメリカ製の下着の場合、基準がインチ・フィート法となっているため、国内メーカーのブラジャーとはカップサイズが異なるので注意が必要である。更に日本のブラジャーは、欧米のそれに比べてカップ表記に対する大きさがやや小さめになっている。例えば日本サイズでCカップの場合は欧米サイズのBカップが適していることが多い。また日本では二つのカップサイズの中間であるときには乳房を潰さないように大きい方を選ぶが、欧米では逆にカップが乳房に少し食い込んだ着用感を好むため、更にもう1カップ下げる事もある。つまり日本でCカップの女性が、欧米サイズを選び、また着用感まで合わせると、Aカップを選択することもあり得る。
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